追悼

2010年1月24日 (日)

1番の友達(あとがき)

ゲームの世界はバーチャルな世界です。当然のことです。
でも、そのキャラの中には、リアルな “人間” がいます。
そして、その人の気持ちは、ゲームを通じて、リアルとして受け取る事が出来ます。

文章を書くにあたっては、バーチャルな世界の中、なんとかリアルとして追悼したい。
その思いで、今回の文章を書きました。

掲載に際しては、
 バーチャルな世界でも出会いがある。
 そして、楽しい事も、悲しい事もある。
 たとえバーチャルであっても、キャラを通じてでも、人間の心を持ちたい。
自分はシャイヤにて、この事を強烈に感じ、その事を知ってもらいたいとの気持ちもあり、掲載を決意しました。

長文のため、途中の文章はコメントOFFにしてあります。ご了承ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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1番の友達(4)

その日、相棒のぴよさんとふたり、彼女と一緒に行く予定だった山に行きました。
心の中では3人のPT。でも、永遠の別れを告げる悲しい登山でした。

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私は、彼女のキャラ名しか知りません。本名も、年齢も、性別も、仕事も、何も知りません。
でも、とても良い人だということ。その事はよく知っています。
だから、いつか必ず、何らかの形で彼女の追悼をしたい。そう思っていました。
 “ 1番の友達 ”
この言葉が、頭から離れません。

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ねぇ、俺さ、この言葉を忘れないよ。
もちろん自分にとっても、1番の友達だよ。
あれから、もう1年経ったんだね。早いなぁ・・・。
今もフレ登録は残っているよ。消さないさ。

俺ね、やっと一緒にPT組めるレベルになったんだ。
時間かかったけど、もらった防具を着れるレベルにもなったよ。
防具、大事に使ってる。ありがとね。^^
シャイヤ、今もやってるよ。結構がんばってるんだ。
あの時と同じく、馬鹿話しながら、のんびりと、楽しく。
だって、楽しくしないと怒るでしょ?
そう、いつも一緒。心の中で一緒にPT組んでるから。
今までも、これからも。

※ 彼女のご冥福をお祈りいたします。   ─ 合掌 ─


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1番の友達(3)

いつも彼女を待っていました。でもINはありません。X-masになっても。年末になっても。
そして、忘れもしない09年1月4日、私が09年に初めてINした時のことです。

INすると、すぐに全チャが目に入りました。

 “○○さんと親しい友人の方、私に連絡ください”

彼女の名前です。何があったのでしょう? すぐに耳をしました。

 「こんにちは。○○さんと一緒に狩りをしてた、木枯もんぢと言います。」
 「はい。名前は聞いています」
 「全チャを見ました。何かあったのですか?」
 「実は」
 「はい」
 「本日、○○さんの弟さんから連絡があり」
 「はい」
 「○○さんが仕事中の事故に遭い、本日、脳挫傷で亡くなったと」

・・・えっ!?・・・

ウソでしょう?と言いたかった。そう聞き返したかった。でも、出来ない・・・

 「仕事中の事故で、12月3日から意識不明だったのだそうです」

確かに12月から仕事が忙しくなると言ってたけど。でも事故なんて。亡くなったなんて。

 「そして本日亡くなったそうです」

そんな・・・新年早々の悪い冗談ですよね?・・・冗談だと言って欲しい。

 「○○さんとは、LVが低い頃から一緒にPTをしていたんです。」
 「はい、もんぢさんの事は○○さんから話を聞いていました」
 「そうなのですか?」
 「ええ、一緒にいると楽しい人なんだと」

約束したのに。また山に登ろうって、また一緒に狩りしようって。
やっと一緒に狩りが出来るレベルになったのに・・・約束したのに・・・

 「もし、○○さんの知合いを他にご存知なら、お知らせしてください」
 「はい、私の知合いには伝えます。わざわざ連絡ありがとうございます。」
 「では」

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1番の友達(2)

08年10月、私は仕事の関係でINする回数が減ってしまいます。LV40から伸びません。
その間に、彼女はどんどんLVが上がっていきました。

私がIN出来るようになったのは、11月中旬。彼女はすでにLV52になっていました。
当時のシャイヤは、レベル差が7以上あるとPTを組んでも経験値が入らない仕組みになっていました。つまり、もう一緒にPTが組めなくなってしまったのです。
でも、別々の場所の、別PTでありながら、いつも耳で会話してました。今までと変わらずに。
 「もんぢさん、こん^^ 」
この言葉が、目に焼き付いています。

あれは、08年11月28日です。
私が相棒のぴよさんと狩りをしていると、彼女から耳が。
 「もんぢさん、こん^^ 」
渡したいものがあると言います。
彼女がやってくると、私にLV53の上着をくれたんです。
 「良いのが手に入ったの。これ着れる様になるまで頑張って!」

防具にはラピが1個入っていました。

当時の防具は、最初にラピ嵌めをした人の名前が記載される仕組でした。
その防具はヲリ用なのに、ペイである彼女の名前が入っています。
弱い私のため、わざわざ彼女が入れてくれたのでしょう。
その時の会話を鮮明に覚えています。

 「早く一緒に狩りが出来るようになると良いね。」
 「うん、がんばるね。」
 「もんぢさんはシャイヤで1番の友達。だから、また一緒にやろうね。」
 「ありがとう^^」

一番の友達・・・本当かもしれないし、お世辞かもしれない。でも嬉しい言葉だった。

 「じゃあ、みんなが待ってるから行くね。」
 「ほい。あ!そうそう!登山の面白い場所見つけたよ。今度一緒に行こうよ。」
 「うん。でも12月は仕事が忙しくなるから、今度は私のINが減るかも。」
 「そか、了解。待ってるね。仕事終わってINしたら声かけてね。」
 「うん。^^」
 「防具ありがとう。じゃ、また!^^」
 「またねー^^」

彼女は去って行き、12月になり、彼女はINしなくなりました。

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1番の友達(1)

その人は男性か女性か分かりません。でも、キャラが女性だったので「彼女」と呼ぶ事にします。

彼女との出会いはアルギラ遺跡、08年夏頃だったと思います。
自分はLV15くらい。彼女も同じくらいのペイガンでした。

彼女は一人でアルギラに入り、MOBを倒せずにいたようです。シャイヤの世界で、知らない人に初めて声をかけました。「一人は大変なので一緒にやりませんか?」と。
そして、初めてのフレ登録も彼女でした。

彼女と私は別々のギルドに入りました。でも、彼女は私がINしているのを見つけると、いつも声をかけてくれました。
 「もんぢさん、こん^^ 」
いつも一緒に狩りを、クエをしました。馬鹿話をしながら、冗談を言いながら、とても楽しく、そして仲良く。
 「火力は、まかせて^^v」
これが、いつもの彼女の言葉。

よく一緒に山登りをしました。
 「ここ、登れるかなぁ?登ってみよう!」
 「MAPの端まで行ってみよう!」
 「意味のない探検をしよう!」
・・・と。
当時のSSが、1枚だけ残っています。

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1番の友達(序)

先に言います。今回の話は、とても悲しい話です。

今回の文章を書いた後、掲載するかどうか、とても悩みました。そして、多くの方の意見を聞き、やはり掲載することにしました。

この話は、ある方が亡くなったお話です。今から1年前の出来事です。
当時何もできなかった自分は、自分の手で何か追悼したいと前から思っていました。そして、行きついたのは、その人の一周忌に、その事をブログに書き、その人への思いを書き、冥福を祈ろうという考えです。

ブログ名を「もんぢとシャイヤと心の声」とした理由が、ここにあります。

なお、当時を出来るだけ忠実に記載したので、少々長くなっています。複数に分割して書く事をご了承ください。

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